Yokoyama Guitars「アニバーサリー限定モデル」についてのQ&A！

2021.07.23

アコースティックギター1000本製作を記念して、サイドパーク店にてフェアを開催中。

7/17（土）から7/31（土）まで「Yokoyama Guitars フェア」

先日、モデルの詳細が決定したことで発表させていただいた「Anniversary Limited Model」。多くのお客様よりお問い合わせと、ご注文をいただいております。本当にありがとうございます。

お客様より多くいただく質問を、こちらで回答させていただきたいと思います！

通常モデルと何が違うの？！

今回、アニバーサリー限定モデルを製作するにあたり、フーチーズから横山氏へ「1000本製作を記念して、なにかお客様へ感謝の気持ちを込めたモデルが製作できないですか？」「例えば価格を抑えたお客様への還元モデルの製作などどうでしょう？」と提案させていただきました。

横山氏から「それだったら、マホガニーとローズウッドバック＆サイドに材料を絞って製作しませんか？」との事で回答いただきました。

限定モデルは、ボディシェイプやボディ厚、内部構造、スケールやナット幅、ネックグリップなどの基本スペックは同じく、マテリアルを絞ることでリーズナブルなモデルを製作することになりました。

ですので、Yokoyama Guitarsの基本的なオーディトリアム / ラウンドカッタウェイモデルと同仕様です。

プラスアルファのスペシャル仕様って？！

とはいえ、スペック的なスペシャル感をお客様に感じていただきたいとの事で、ブリッジ駒＆ボディトップへの埋め込み材は、贅沢にも「ブラジリアンローズウッド」を採用。これは横山氏からの提案でした。

ブラジリアンローズウッドは、言わずと知れた「稀少材」。国内ではバック＆サイド用や、指板用に加工されたサイズのものが一般的で、年々価格も高騰し、入手も困難になっているのが現状です。

実は横山工房、かれこれ10年ぐらい前でしょうか。国内のとあるところから、大きなサイズのブラジリアンローズウッドを入手しています。かなり大きなブロックで、自身の工房に移動後、ボディや指板など、自分が使用するサイズに横山氏本人が捌いていました。こちらの材料はその一部なんですね。とても贅沢な材料を今回特別に使用しています。

オーダーの際などはオプションで選択することができますが、ブラジリアンローズウッドブリッジでプラス33,000円、ブラジリアンローズウッド埋め込みPGでプラス22,000円となっていますから、かなり贅沢だと言えるでしょう。

べっ甲柄バインディングってどんな感じ？！

限定モデルらしく、少し雰囲気を変えたいという事で、工房でストックしていたべっ甲柄のバインディングを採用することになりました。これまでほとんどがウッドバインディングでしたので、これはとても新鮮だと思います。

画像はセルだけ撮っていますのでかなり透けていますが、バインディングとして巻きつける事でもう少し落ち着いた色味になります。さらに、塗装することにより艶のある素敵な雰囲気に仕上がります。

横山氏は、この限定モデルに最新のエルボーコンターも盛り込みたいらしいのですが、べっ甲柄のセル材の場合、ウッドバインディングほど深くコンターを入れることができないそうです。しかしながら、腕を乗せた時のストレスがないように、ハンドサンディングで丸めて仕上げるとの事でした。こちらは期待しましょう！

マホガニーとローズウッドでのサウンドの違いは？！

「どちらかのモデルを手に入れたい！」と思ってらっしゃるお客様から多くいただく質問です。基本的に今回の2機種はバック＆サイド材以外は全く同じスペックです。

共通するトップ材は「ホワイトスプルース」。こちらの材料はコシがありながらも、硬すぎず、音が出しやすい材料です。ミッドレンジのふくよかさがあり、Yokoyama Guitarsでは定番の材料です。

こちらを踏まえた上で、マホガニーとローズウッドモデルの違いについて触れてみましょう。

マホガニーバック&サイドモデルは、マホガニー材の特性通り、重量は軽量です。柔らかい材料らしく、音も軽やかで、立ち上がりが早いサウンドです。軽快なスリーフィンガーや、ラグタイム、軽めのストローク、優しめのタッチでのソロギターなどには相性が良いと思います。

一方、ローズウッドバック&サイドモデルは、ローズウッドの硬い質感同様、重量も多少重くなります。音は豊かな中低域を持ち、とてもリッチなサウンドです。重厚感や音の深みもあります。弾き込むことで、より豊かな低域を感じることができると思います。表情豊かなソロギターの曲などは、弾き方次第で魅力を引き出せるのではないでしょうか。