オーダー相談会 ブログ

工房初の「オーダー相談会」2024.06 / リポート

2024.06.18

Yokoyama Guitars工房初開催の「オーダー相談会 」。多くのお客様にご来場いただき、大変賑やかな会となりました。本当にありがとうございます。

早速ですが、イベントの様子をリポートさせていただきます。

当初イベントは土日開催の予定でしたが、お客様からの「平日希望です！」との熱いリクエストにより、14-16日（金土日）の3日間の開催となりました。

– 1日目 –

TOKYO OFFICE組は、14日（金）当日、新潟のオガワインレイクラフトさん経由での横山工房入りです。

十日町の工房に7時の約束でしたが、フライング気味で主人不在の工房へ到着。

お客様ご依頼のインレイ品などを受け取り、横山工房へ向かいます。「オーダー相談会」は10時からスタート。のんびり行っても十分間に合います。

工房裏のパッションフルーツも忘れずにチェック。順調に育っていました！

車中の朝食は南魚沼米のおにぎり。天気も良いし、景色も良いし、最高。いつか南魚沼の新米が取れる頃に「ギターと美味いもの」イベントも開催したいと密かに思っています。

工房に到着するとTOKYO OFFICE号に大量積載したギターを降ろして、展示開始です。

工房内は展示するのに十分なスペースがあるので、かなりの本数を並べることが可能です。TOKYO OFFICEで製作した小物類も並べて、準備完了です。

10時に西条駅までお客様をお迎えにあがります。

トップバッターは昨年もオーダーいただいた山梨県 A様です。

事前にご相談を受けていた試奏希望モデルもご用意させていただき、じっくりと弾き比べていただきます。

A様のサウンドイメージをお伺いしつつ、材料を選定していきます。ここで一旦お昼休憩に行って考えをまとめましょう。

戻ってきたら、もう一度色々と弾きながら、材料と睨めっこです。

ボディシェイプ、材料構成は決まってきましたが、細部の仕様も決めていきます。オーダーの際は細かいところまで指定が可能です。

ネック材も好みの材料を選定し、これでほぼ決定ですかね。

今回オーダーのモデルは「TDN-AR」。とても久しぶりのドレッドノートです。トップ材にはアディロンダックスプルース、バック＆サイドはインディアンローズウッドです。

ヘッド天神、ロゼッタには奥多摩産の「もみぢ」をチョイス。ヘリンボーンのトリムも入って、おしゃれな仕上がりになりそうです。

とても良いタイミングで、本日2組目のお客様のご来場です。

福井県からお越しのM様。以前、オーダーしていただいたモデルの調整でのご来場です。もう5年も前になるのですね…とても久しぶりの再会でもあります！

工房前までお出迎えをします。

少しビビリが気になるとの事でお持ち込み。

そうなのです、M様は左利きなのです。M様に弾いてもらい、ギターをチェックします。2本お持ち込みいただきましたが、1本は調整、もう1本はサドルを新しく製作します。

久しぶりにこの2本と対面しましたが、キレイな仕上がりですね。小川さんにお願いしたインレイもとても美しいです。

調整後、M様に再度チェックしていただきます。問題なくOKをいただきました。

最新のモデルもチェックしていただきます。今回は奥様と観光ついでにお立ち寄りいただいたとの事。本当にありがとうございます。

A様もありがとうございました。

1日目はこれにて終了。

お客様をお見送りした後、スタッフは久しぶりに安曇野のコテージへ。

以前はよく宿泊していましたが、最近はめっきり。自然豊かな中、温泉もあるので最高の環境です。

今度はお客様もお誘いして宿泊しようかと計画中です。皆さま、お楽しみに！

– 2日目 –

2日目も良い天気。お客様は午後からのご来場です。

コテージから工房まで、緑が美しい中、一時間弱のドライブです。さて、午前中は今後の企画の打ち合わせ時間としましょう。

それにしても毎日「楽しい」の連続です。

連日、6月の長野とは思えない陽射しです。朝の工房内はまだ涼しいですが、どんどん気温も上がってきます。

まずはコーヒーを一杯いただいて、打ち合わせ開始とします。

今年も年末に東京で開催予定の「大試奏会」。今年は11月29日（金）、30日（土）の二日間開催予定です。お客様からのリクエストもあり、初めて平日を取り入れた日程にしました。

イベント使用のアイテムを、スタッフ全員で相談します。出来上がりのイメージを想像して、材料の素材、寸法を決めていきます。

とりあえず必要そうな材料は準備、確保できました。

今回は、今までの「大試奏会」とガラっと趣を変える予定です。イベント詳細は、秋頃に改めて掲載いたします。皆さま、こちらもお楽しみに。

それとは別に、前回大好評だった「お年玉ギター」。2025年もご用意したいと画策しています。

スタッフ全員、「もうそんな時期か…」と思いつつ、製作開始が遅くならないように早めの段取りで進めていきます。こちらもぜひお楽しみに！

午後からのお客様がいらっっしゃる前に、工房で昼食のパン＆コーヒーをいただきます。こういう昼食もたまには良いですね。

本日のお客様は松本市 I様。「信州ギター祭り」にも遊びにいらしてくださったお客様です。

お持ちのギターを定期チェックにお持ち込みいただき、以前より気にしていただいているナイロン弦モデルをお試しいただきました。

I様、ご来場ありがとうございました。

I様と入れ替わるように、神奈川県 U様のご来場です。U様とは先日の「Tokyo ハンドクラフトギターフェス 2024」でもお会いしており、イベントの大常連様ですね。

今回は、奥様も一緒に来てくださいました。とても嬉しいです。

年末にご購入いただいたウクレレや、お持ちのギターの話、近況報告など・・・わいわい賑やかな時間となりました。遠路ありがとうございました。

今回、イベントのお土産で用意した「コースター」、どのお客様にも喜んでいただけました。もちろんU様も、奥様とご一緒に楽しそうにお選びいただきました。嬉しいですね。

それとは別に、U様よりリクエストが。

「捨てるような端材があれば、少し分けていただいたりできませんかね…」とのご相談。わざわざ遠路ご来場いただいたので、特別にプレゼントさせていただきました。

お話を聞くと、趣味で木工細工を製作されているようです。さて、この端材で何ができるのかな？！U様、楽しみにしています！

その他、イベントの合間を見ながら、ご来場が叶わなかったお客様の調整品や、ウクレレの最終仕上げなどの作業も行いました。

2日目はこれにて終了。

TOKYO OFFICE組は、工房近くの「西条温泉とくら」に初宿泊です。いつもは食事だけなので、本当に珍しいですよね。

– 3日目 –

3日目ともなると、イベントリポートも大作となってきました。もうしばらくお付き合いください！

3日目の朝も快晴。この日は、10時前に愛知県からM様が電車でいらっしゃる予定です。もちろんお迎えにあがります。

ご自宅の最寄駅から始発にご乗車いただき、遠路 西条駅まで。本当にお疲れ様でした。

ご自身のギターもお持ち込みいただき、プレイスタイルや、求めるサウンドなどをお伺いします。スタッフ一同、「それであれば、カマティロとか、ローズウッド系がいいかもしれませんね。」という事でお試しいただきます。

お話を伺っていると、なんと奥多摩で材料を頂戴したH様とお知り合いとの事。スタッフもびっくりです。

色々とお試しいただいた結果、トップはイングルマンスプルース、バック＆サイドはカマティロのARシェイプに決定。完成形をイメージしながら材料を選定していきます。

ネック材にもこだわります。実際に材料をタップしながら、自問自答。お好みの一本をお選びいただきました。

昼食から戻り、ヘッド天神など細かい箇所を決めていきます。

M様は、奥多摩のH様へのリスペクトを込めて、ヘッドのロゴマーク＆ロゼッタ埋め込み材料に「もみぢ」を採用する事に。思いがけず、素敵な話ですね。

ここまで決まったあたりで、タイミング良く松本市 Y様のご来場です。Y様は先日、お持ちのARの調整にご来訪いただいています。

今回は追加調整ご希望と、何やら新しいギターも気になっているような、いないような…。

Y様とM様は、押尾コータローさん絡みの話で大盛り上がり。共通の趣味は凄いですね。一瞬でお友達です。Y様の追加調整希望は、その変則チューニングに悩んでおり、変則チューニング時のピッチ調整のご相談でした。

全員で勉強会のような雰囲気もあり、Y様のリクエスト通りの調整もできました。こういう時間はイベントならではですね。

M様は後ろ髪を引かれつつも、そろそろ帰路につく時間に。

駅までお送りさせていただき、少し時間もあったので、西条駅で帰りのチケットも購入していただきました。いつもは西条駅から松本まで出ていただき、松本で特急券などをお買い求めいただいているので、少しレアなケースです。

駅員さんは少し焦っていましたが、問題なく間に合いました。

M様、遠路お越しいただき、ありがとうございました！

工房へ戻ると、工房の大家さんがイベントの様子を見にきている上に、なぜかホンジュラスマホガニーが広げられています。Y様、ホンジュラスマホガニーが気になっているようです。

色々とご相談の結果、シトカスプルーストップ、ホンジュラスマホガニーバック＆サイドのARシェイプでオーダーただきました。ヘッド天神には奥多摩産の黒柿、ロゼッタにはエキゾチックエボニーと、とても渋いルックスに仕上がりそうな雰囲気です。

Y様、ありがとうございました！

イベント終了後はのんびりと撤収作業をして、TOKYO OFFICE組は帰路につきます。

長野県工房で初開催のイベントでしたが、皆さま、遠路お越しいただき誠にありがとうございました。

やはり、製作する材料を目の前にしてのオーダーは、皆さんのワクワク度が違いますね。本当にこのイベントも定期イベントにしたいと思います。

次回開催もぜひご期待ください！

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