工房訪問記

【 工房訪問記 25 】東京都 S様 & 山梨県 A様

2024.01.26

昨年末開催の「2023 大試奏会」でオーダーをご希望されていた、東京都 S様と工房にて材料選定を行いました。

朝6時にご希望の場所までお迎えに上がり、工房へ向かいます。

とても寒かったですが、この日はとても良い天気。休憩を挟みつつ、景色を楽しみながらドライブです。

工房最寄りに完成したスマートインターを利用して、3時間ほどで到着。以前より20-30分アクセスが早くなりました。本当に便利になりました。

到着してからは、コーヒーを淹れながら、しばしゆっくりとお寛ぎいただきます。

とはいえ、S様の気持ちは材料を見たい気持ちでいっぱい。あまりじっとしている時間はありません。

TOKYO OFFICEより持参した調整品を仕上げると、早速材料を出して吟味開始です。

昨年末の大試奏会で材料をお披露目した、奥多摩産の「もみぢ」。

年末にオガワインレイクラフト 小川さんにインレイもご相談させていただき、現在、5月に開催予定の「Tokyo ハンドクラフトギターフェス」に向けて、3本のショーモデル製作を進めています。

S様はこの材に一目惚れ。

バック材は大試奏会でお選びいただいたので、今回はその他の材料選定です。

トップ材、合わせるサイド材、ネック材、ヘッド天神材、バインディング材と、選定する内容は様々。ひとつずつ選んでいきます。

特に「サウンドボード」トップ材は慎重に選定します。

ご希望だったジャーマンスプルースとえぞ松でかなり悩んでいるようでしたが、最初の印象が良かったジャーマンスプルースに決定。ネック材はアクアティンバーマホガニーのワンピース材をセレクトしました。

ここまで決定したところで、本日二人目のお客様がご来訪です。

昨年、「AN-SH」をオーダーいただいた、山梨県 A様の合流です。

今回は、S様の来訪に合わせて、2本目のギターを選定にお越しいただきました。A様のご自宅から工房まで、車で約1時間との事で、かなりアクセスが良いようです。

合流後、すぐで申し訳ないのですが、早速昼食へ向かいます。今回は車2台での移動です。

まだ12時前ですが、近場の「とくら」で昼食。

大所帯なので、早く行かないと席が取れないですからね。案の定、食べ終わる頃には満席で、待っている方がいらっしゃるほどでした。

さて、早々に工房に戻って、ギターで盛り上がりましょう。

A様はギターの吟味を開始。オーダーいただいたギターと、違うキャラクターの個体を選んでいきます。やはりノンカッタウェイモデルが好みのようで、今回もANモデルに決定です。ありがとうございます。

一方、S様は材料選定の続きを開始。

S様は、バインディングはとても稀少な「フレイムマホガニー」、ヘッド天神には杢の美しいスポルテッドメイプルを選定したようです。このスポルテッドメイプルも、今となっては入手困難です。

S様の選定材はこちらです。

サイド材もインパクト抜群の杢が入っています。これはとても魅力的ですね。

「Tokyo ハンドクラフトギターフェス」用の奥多摩産「もみぢ」ショーモデルは3本製作予定です。その内の一本はS様オーダーモデルとなりましたが、あと2本製作しております。

まだ全貌は秘密ですが、気になる方はお気軽にお問い合わせください!

やはり、誰かが材料選定していると気になるものです。A様もごそごそと材料を見出しています。

何やらアディロンダックスプルースが気になっているようです。バック&サイドはローズウッド系ですかね?!

ANモデルが2本続いたので、次回はカッタウェイモデルも良いかもと構想(妄想?!)が進んでいる様です。

引き続きぜひご検討ください。

結局、最後はわいわいと大盛り上がり。

材料を見たり、ギターを弾いたり、コーヒーを飲んだり、とてもお楽しみいただけた様です。

この後、A様は一足先にご自宅に戻られ、我らも遅くならないうちに東京へ戻るとします。

S様、今回のオーダーモデルにはインレイをご希望で、オガワインレイクラフトの小川さんに相談させていただく予定です。

こちらもぜひお楽しみに!

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