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材料探訪の旅!(奥多摩編)

2023.10.28

この度、材料探訪の旅に行って参りました。

話の発端は、今年の5月。錦糸町で開催された「Tokyo ハンドクラフトギターフェス 2023」の時でした。

以前、ギターをご購入いただいたH様がご来場され、「楽器に使えそうな材料があるので、ぜひ一度見にきませんか?」とお誘いいただきました。

少し時間が空いてしまいましたが、先日ご連絡すると快くOKいただき、現地へ行ってみる流れとなりました。

場所は「奥多摩」。全く土地勘がありませんが、TOKYO OFFICEの橋川さんと大月駅で合流し、現地へ向かいます。

天気にも恵まれ、最高の陽気です。遠足気分でもあります。

それにしても、早朝の大月駅は、外国人観光客でごった返しています。皆さん、ここから河口湖に行かれるようです。あまりの多さに本当に驚きました。

普段は乗らないマニュアルのバンで、くねくね道をドライブです。久しぶりのマニュアル車でしたが、体が覚えているものですね。

途中、道の駅で休憩しながら向かいます。

大月駅から現地までは約一時間。少し涼しくなってきたので、ちらほら紅葉が見られます。それにしても、工房の周りも秋が無くなってしまったような季節感で、今年は紅葉があまり見られません。

現地へ到着すると、H様が出迎えてくれました。本当にありがとうございます。

車を入れる際、細い急坂にかなり苦戦しましたが、なんとか無事に到着です。

早速、材料を見せていただく事にします。どんな材料が眠っているのか楽しみですね。

H様曰く、

昭和10年頃に奥多摩の天然林から伐採搬出された古材。(おそらく、住まいを建築した際の余り材)

最近製作している和材のギターやウクレレを知って、もしかしたら楽器に使えないかと思い、ご連絡いただいたそうです。

何せ80年近く前に切られた材なので、乾燥は十分。しかし、劣化も進んでいるようで、H様には判断がつかないため見て欲しいとの事でした。

見せていただくと、本当に良い材料です。

実際には捌いてみないとわかりませんが、このまま寝かせておくには惜しい材ばかりです。本当に色々な材がありますが、寸法を測り、虫食いや、腐食の具合も目視で確認できる範囲で材料を選ばせていただきます。

工房からチェーンソーも持参しましたが、H様の方が手慣れているようなので、お言葉に甘えてカットしていただきます。こういう作業は普段しないので、慣れている方にお願いするのが一番です。H様の手捌きに感心してしまいます。

それにしても、詰まった材料が多く、硬くて重いです。これは期待できるかもしれません。

汗だくになりながら、全員で材料発掘です。

最終的にはかなりの量になりましたが、これだけの量を捌くのはひと苦労です。実際に捌いてみて、歩留を確認し、何が製作できるか考えようと思います。

また楽しみがひとつ増えてしまいました。

奥多摩の絶景を堪能しながら、来た道を戻ります。

材料を積んで重くなっているので、安全運転で帰ります。

大月駅で橋川さんとは解散。ここからも気をつけて帰らないと行けません。

ナビをセットして帰路につきます。

今回の材料を試せるのはだいぶ先になりそうですが、皆さま、ぜひ楽しみにしていてください。

H様、本当にありがとうございました。

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