工房訪問記

【 工房訪問記 9 】兵庫県 S様

2018.12.11

先日開催の大試奏会直後の 12/11(火)、横山工房に行ってきましたよ!

ちょっと時間が空いてしまいましたがリポートします。

今月はYokoyama Guitars 大試奏会 & 国産アコースティックギターフェアということもあり、ありがたいことに兵庫県 S様よりオーダーをいただきました。

本当にありがとうございます!

今回はそのオーダー品の材料選定です。

今回車中のBGMは、今年のハンドクラフトギターフェスでも演奏してくれた佐久間 元樹さんの新作CD。

大試奏会に調整に来てくれたので、前からお願いしていた待望の新作CD買わせていただきました!前作とはまた雰囲気が違って良い感じ!

そうそう、先生も工房で聴きながら作業してましたよ。

佐久間さん、ありがとうございます。

朝、工房に向かう途中、富士山がちらっと見えました!全景が見える頃には車の後方でしたので(残念)、この画像でお許しください。

工房に到着すると、先生の車が前の車に戻っていました。

スタッドレスタイヤに履き替えに出してるんですって・・・この日の夜は、工房付近は雪の予報。必須ですよね。

工房に入ると、先生は朝からバインディング巻きの作業中。「もう来たの?!はやー。」とか言われながら、進行状況の確認。

前回来たときの悪だくみが進んでますね。

その悪だくみというのは、新しいボディシェイプの事なんです。

前回企画して好評いただいている新ニューヨーカーシェイプに続き、前から「あったらいいなぁ・・・」と思っていた第二弾の企画を現在進行中です。

個人的には12フレットジョイントのギターは響きがとても気に入っていて、所有している楽器もそれ仕様が多いんです。

でも、世にある楽器で12フレットジョイントのものってかなり限られていて、「いいなー」と思うものが少ないのも事実なんですね。

なので前回はNNスタイルの新作を製作していただいたんですが、今回はまた違ったコンセプトでお願いしてみました。

こだわりのポイントはこんな感じ・・・

・12フレットジョイント

・ラウンドカッタウェイ

・648mm(ロング)スケール

・スローテッドヘッド

・少し薄胴(マーチンでいうOM、トリプルオースタイル程度)

これはね、結構ない仕様なんですよ。

っていうか、全然ないんですよ・・・

サンプル品がここまで仕上がってました。

良い感じ!!!!

ARを基に両サイドを絞ってもらい、とても良い感じのボディラインになりました。あとは、サウンドホールの位置をコースターの位置ぐらいまで、約10mm下げてもらうことにしました。

ボディ名は ” OAR ” 

今回先生とモデル名のルールを決め直しました。

両サイド5mmずつ狭くしたモデルを ” S “ 、両サイド10mmずつ狭くしたモデルを ” O ” とすることになりました。

なので、前回のニューヨーカースタイルでも、NN、SNN、ONNとあったり、オーディトリアム / ラウンドカッタウェイだと、AR、SAR、OARという名称になります。

新シェイプ企画は来年のハンドクラフトギターフェスに向けてお願いしているのですが、先生からOKが出たのでこのブログで発表させていただきました。

いやはや、完成が楽しみです!

さてさて、S様の今回のオーダーは悪だくみがらみのOAR-SCW。

シトカスプルーストップ、クラロウォルナットサイド&バック仕様です。

まだシェイプ、バランスが決まっていないにもかかわらず、「それいいね!」とオーダーいただきました。

その他、富山県 N様からも「ラウンドカッタウェイ?!いや、自分はフローレンタインカッタウェイの ” OAF ” で!」と、ご注文もいただいております。

本当にありがとうございます。

選定の材料はこちら!

シトカスプルース

クラロウォルナット

アクアティンバーマホガニー1P

その場でS様とメッセージのやり取りをさせていただき、仕様決定です!新しいシェイプということもあり、完成がとても楽しみですね。

仕様も無事決定したので、先生の淹れてくれたコーヒーを飲んで帰路につくとします。みぞれの降る中央道を通って、自宅に到着したのは20時過ぎだったとさ。

新シェイプの途中経過はまたご報告させていただきますので、お楽しみに!気になった方、詳細はお気軽にお問い合わせくださいね!

お待ちしてます。

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