TOKYO OFFICE 便り ブログ

TOKYO OFFICE組、福島へ!

2024.11.24

今年4月に、工房を撮影していただいた写真家「 八木 香保里 」さん。

今までに、何度か展示会へお邪魔させていただきましたが、実は八木さん、10年以上前から「福島県双葉郡広野町(ひろのまち)」を撮影する活動をされています。

その展示会で、八木さんの写真に魅せられ、「広野町(ひろのまち)」に興味をもったTOKYO OFFICE組。

11月、「蔵出し市」を終えたタイミングで、八木さんの撮影に同行させていただき、改めて福島県を勉強してきました。

今回、楽器とは少し話がそれますが、ぜひお付き合いいただければと思います。

1日目

車で一路、福島県双葉郡広野町にある広野駅を目指します。

TOKYO OFFICEから広野駅までは、約240km程度なので、工房までの距離とほぼ一緒です。ゆっくり走って3時間半程度で到着しました。

広野町は、福島第一原子力発電所から約35分(28km)の場所に位置します。

駅前で八木さんの機材を準備し、まずは近くの撮影スポット 四倉(よつくら)海岸へ向かいます。四倉海岸までは約20分です。

この日は天気も良く、素晴らしい景色が広がっていました。いつも長野、新潟を行き来しているTOKYO OFFICE組。久しぶりの海はとても新鮮でした。

TOKYO OFFICE組も八木さんのモデルに採用。絶景の中で撮影していただきました。

撮影場所を広野町の海岸に移して、夕暮れ時の撮影です。夕暮れも素敵な町でした。

明日はいよいよ、福島での勉強時間です。

目にするのが少し怖いですが、しっかりと学んできます。

2日目

6時過ぎに朝日を撮影しに海岸へ向かうと、海岸に釣り人を発見。朝日とともに画になります。

お帰りの際に話しかけてみると、手にはヒラメが!1時間弱でこれだけの釣果だそうです。恐るべし広野町。

これから双葉町にある「東日本大震災・原子力災害伝承館」へ向かいます。車で40分ほどの距離です。

車で現地へ向かう間に、福島第一原子力発電所、第二発電所の横を通過していきます。通った国道6号線の周りも、多くの帰宅困難区域を含んでおり、家屋はあれど無人であったり、復旧工事を進めるダンプカーの列があったりと、初めて目の当たりにする光景が広がっていました。

伝承館で被災された語り部の方のお話を伺ったり、展示物を食い入るように見てまわると、震災当時の記憶が徐々に蘇ってきます。

「原発が良いとか悪いとか、賛成とか反対とかの二択ではなく、これからどうしていくのか?どうするべきなのか?皆さんも一緒に考えていただければと思います。」

語り部の方の言葉が胸に残っています。

現在でも建物のまわりは、立入禁止区域が多く、津波で建物も無くなり、ほとんどが更地となっています。このあと「震災遺構 浪江町立請戸小学校」、「とみおかアーカイブ・ミュージアム」と見て回り、この日の勉強会は終了です。

興味のある方は、ぜひホームページだけでも見てみてください。

その日の夕方、広野駅前にある「多世代交流スペース ぷらっとあっと」さんへお邪魔しました。

代表の青木さんは、八木さんと交流があり、TOKYO OFFICE組も以前からいろいろとお話を伺ってみたいと思っていました。

「震災、原発事故が起きてしまったのは事実だけれど、我々はもう前へ進んでいますから。」と青木さん。

様々なことにチャレンジし、町を活性化しようという、物凄いパワーを感じました。

持参したウクレレに興味津々の青木さん。頑張って練習してみましょうね!

八木さんに撮影していただいた、工房の写真を採用した来年のカレンダーをプレゼント。とてもお喜びいただけました。

青木さん(広野町)を中心に、写真家 八木さん、Yokoyama Guitarsと何かできないかと、現在いろいろと計画中です。ひとつでも何か形にできればと思いますので、皆さま、ぜひ楽しみに見守っていてください。

最終日

実は広野町、童謡で有名な「とんぼのめがね」の原風景の町なのです。

八木さんと、歌詞の原風景を求め、広野町の奥深くを訪れました。

現地までは、車一台がようやく通れるような峠道でしたが、紅葉がとても美しく、最終日にふさわしい景色でした。

今度はとんぼが飛ぶ季節に訪れたいですね。

無事に東京へ戻ってきました。今週末開催の「ギターとコーヒーと。」には、八木さんに撮影していただいた工房の写真も展示させていただきます。

ぜひ皆さま、遊びにいらしてください!お待ちしております!

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